| 原初の水「ヌン」から、8匹の蛇(蛙とも)が産まれる。さらに時が経ち、最初の存在、太陽神ラーが誕生します。が。・・・産まれてみると陸がない。 立てない。どうしよお。 で、どうにかやって(諸説あります)陸地をこさえて上陸。まず、大気の神シュウと湿気の女神テフヌトを産み出します。 別な説では蛙か蛇がぐーるぐーる廻ってる間に、さいしょに陸地が「べんべんべんべん・・・」と現われ、そこに生えた蓮からラーが産まれた、という説もあって、公式のエジプトサイトではそっちが紹介されてました(笑)。 さて、次に大地の神ゲブと天空の女神ヌウトが産まれました。いつまでもイチャイチャしてるので、父親のシュウがプチッと切れて。 「オラオラオラオラオラア!」と、大地と天空を分けてしまいました。 この時、大空の女神ヌウトは身篭っており、これを産みたいとラーに懇願。しかしながら、ラーは、この5人がいずれ、災いの種になると予見。360日、どの日も産んじゃダメとぬかします。 そこで、初代の叡智の神ヘジュ・ウルが、月と賭博をして光を分捕り(それで月は満ち欠けする)その光を持って、5日を作り、ヌウトに子供を産ませました。 とあるサイトさんで勉強してたら、なんと分捕ったのは5日と約4分の1日という、実際の1年とほぼ同じ数字なんだそうで、心底びっくりした(笑)。 さて、本編に戻ります。 最初、地上の王になったのはオシリスではなく、太陽神ラーその人でした。 最初は良かったものの、だんだん年食ってボケ老人になっちまったので、引退しちゃいました。 置き土産、とばかりに自分をコケにした人間たちに恐怖のセクメト様をプレゼンツ。 ライオンの姿の獰猛な女神セクメトは、嬉々として人間狩りに精を出し、人間は絶滅の危機に! 神々のブーイングもさることながら、ラーもちょっと気持ち悪くなったんで止めさせる事に。 「そろそろ満足しただろう、もう止めなさい。」 「イ・ヤ・♪」(サックリ) セクメトさまの答えはNO。 人間を根絶やしにするまで止めない、と言うのでした。ほとほと困り果てたラーは神々に相談。が、恐怖の女神に敵うわけないわい、で誰も出てこない。で、ラーは「おら、とっとと行ってこんかい!」と、叡智の神ヘジュ・ウルに押し付けちゃいました。(この時は二代目のトートだったかも) ヤマタノオロチよろしく酒飲ませてグテングテンになった所を、ラーが女神の獰猛さと力を抜いて、やっと、おとなしくさせたのでした。・・・ちなみに猫となったセクメト様をラーはお嫁に出してしまいます。その相手がラー同様、宇宙創造の神と言われるプタハ神です。 「・・・こんなんだけど・・・貰ってくれん?」 「いいよ。」 ラー、一安心。 こうして、人間の殺戮は止んだものの、ラーは王の座に嫌気が差し、天の船から降りて来なくなってしまったのです。そこで、代わりに王の座に就いたのが、オシリスでした。 ・・・省く。 オシリスが留守にしている間に、セトは根回しをして、味方を増やし、ついにはオシリスを騙して殺してしまいました。で、色々あってもセトが王の座に就き、オシリスの妻イシスは息子のホルスを隠れて育て上げ、成長したホルスを連れ、神々の審判を願います。 ラーはセトを推し、トトはホルスを・・・と、いう具合で神々は真っ二つに分れてしまい、長い間争う事となりました。 さて。 筋から言えばオシリスの息子ホルスが跡を継ぐのが正当ですが、若いホルスに王が務まるかは疑問です。セトはその点、長く王位にあり、良く勤めています。 セトとホルスは河馬になってどちらが長く潜っていられるかで、王の座を競う事となりました。しかし、ホルスの母イシスはセトが企てをするに違いないと思い、先手を打って、銛でセトを狙いますが、間違えて先に出てきたホルスを突いてしまいます。 続いて顔を出したセトを、今度は間違う事なく襲撃したものの、傷を受け、人の姿に戻ったセトの命乞いに、つい、気を緩めた隙に逃がしてしまいます。 それを見たホルスは激怒・・・ブチ切れてしまい、母イシスの首をチョン。とっさに魔法で石像に変わり、命を繋いだイシスの像をラーとトトが発見。首を持ち去ったホルスを捕えよ、との命令にセトが嬉々として追い、木の下で寝ていたホルスに襲いかかり、両目を抉ってイシスの首と共に持ち帰りました。ホルスはハトホル女神の治療を受けて回復、改めて神々の元へ戻ったところを、ラーに断罪されます。しかし、神々は二派に分れて口論となり、ラーの決定は蔑ろに。 ラーが叫びます。「お前達のために、今や宇宙の秩序も乱れ始めた!」と。 ラーは奥へ引っ込んでしまい、それを引っ張り出すのにハトホル女神登場。どうやら近親相姦らしき臭いを残して、ラーが再び戻って来まして態度を一変、ホルスを王に据えてしまいます。 けれどセトは納得せず、豚になってホルスを攻撃、場を台無しにします。 その後、話は続き、またまたラーが裁定を変えて、二つの国を二つに分けてしまいます。 神々はデルタの中洲に集結し、またぞろ相談。この時、イシスだけはのけ者に。 けれどイシスは魔法を駆使して中洲へ入ってきて、まんまとセトを騙します。 「美しいおじおさん、どうしました?」(キラン) 「私の夫を殺した弟が、息子のものになるはずの牛を返してくれないのです。よよよ・・・」 「なに?! それは酷い! では王である私の権限で、その弟とやらから、牛を取り返してやろう!・・・ん?」 なんだか、どこかで聞いたような・・・。 と、いうわけで、セトは自分で自分を断罪、これにて王の座は完全にホルスのものとなります。 それでもセトが悪あがきをして、ホルスを陥れ、王の座から引きずり下ろそうと目論見まして・・・これが、腐女子の皆さんが目を輝かせちゃう例の逸話です(笑)。 仲直りの宴に招待されたホルスは、セトの罠にまんまと引っ掛かり、乗っかられてしまいます。 「もうホルスは俺のモンだ!」 とセトに宣言され、ピーンチ! 「ぬぁんですってー!!」 ゴッドマザー激怒。 その後イシスが魔法を使って、逆にセトを引っ掛けちゃいます。 セトとホルスの愛の結晶(笑)誕生。 多くはセトの額に生えてきたのはトト本人ではなく、トトの冠だとしています。 なんだかんだと揉めまして・・・80年経ったそうです(笑)。 そんで死者の王、オシリスが表舞台に登場。でも態度がデカかったのでラーの不興を買います。 「わしが一番エライんだ、わしが全部決めるんじゃ、文句あっか!」 「やかましい、地底で大人しくしてやってるんだ、いざとなったらゾンビ連れてそっち行くぞ、ああん?」 てな具合にちょこっとメールで厨房みたいなやり取りした後、ラーは自身の力と権力が費えた事を認め、オシリスの望み通りに、ホルスに王位を与えます。 かわりにセトには異国の女神である美っっじ〜んな女神アスタルテとアナトをあげると約束。ポン(裸の意)、の女神に見とれてる間に、裁定は下りホルスは王座へ。 セトも最初は納得するものの、やっぱり胸くそ悪いらしく、反旗を翻し戦争に突入。 この辺の神話で、アスタルテが再登場。 セトの軍が、言語の問題で混乱したのを、彼女が世界中にこの兵士たちをばら撒いたため、世界中の言語は別々になった、とか言います。 ・・・結局、この後色々あって、戦争が続いて、最後にはホルス側が勝利し、ついにはセトも捕えられ、イシスの手によって首を刎ねられ、オシリスと同様にバラバラにされて河へ捨てられてしまったのでした。ちゃんちゃん。 ・・・と、いうのがオシリス神話の大元ですかね。 セトの処遇については諸説あり、死んでないのが大勢を占めるようです。他にも、まだ戦いは続いていて、この世の終焉にやっと決着がつくのだ、という説もあります。 エジプトの神ってのは、地方ごとに「おらが神さん一等賞」みたいな自慢話が土台ですから、そりゃもお、地方都市ごとにオシリス神話にもバージョンがあったんだろーと。結局のトコ、細かい事はどうでも良かったみたいだしね。おおらかな民族(笑)。 大元で、三種類あったようです。メンフィス神学系、へリオポリス系、・・・なんだっけ? 勉強不足。調べたら書き足しときま〜す(笑)。 |